Story (プロローグ)

今日は私の誕生日♪

5歳になった私はお母さんにお人形さんを買ってもらったの。

とっても可愛くてずっとぎゅーってしているの♪

左右の目の色が違ってて、白いロリータ服を着た女の子のお人形さんなの

でもねどこか悲しい顔をしているの・・・ひょっとしてお店の中で一人ぼっちだったから寂しかったのかな?それとも具合が悪いのかな?

私はこの子にホワイト・ティーニャって名前を付けてみたの

略してホワティちゃん

ミルクティーを味見している猫?みたいなそんな名前だけど勢いで付けたからちょっと変かな?


でもねそんなに嬉しいこと続きじゃなかった

ホワティちゃんを買った帰り道すごい風だったの

びゅうおおー


ねぇ・・・お母さん

風・・・強くて飛ばされちゃうよぉ。

きゃぁ!

力があんまり無い私はうっかりホワティちゃんから手を離してしまったの

まるで手から離れるように私に風が吹いてそのまま手からすり抜けて行っちゃった・・・


ホワティちゃんは湖へまっさかさま

すごい泣いてたんだと思う。でもそれからの記憶は・・・よく覚えていない

  そんな夏の・・・

 ひとつの思い出だった
「そう。私はまたひとりぼっちなのね・・・。」
ふとそんな声が聴こえた気がした。